エコ給湯は室内に設置できるの?Part②
ニッチな質問の続編です。
前回、基本的には室外に設置するエコ給湯ですが条件が重なれば室内に設置するとお伝えしました。
設置するのも貯湯タンクに限るといったところです。
今回は室内に設置する場合はどこがいいのかという点をお答えします。
前回のブログ:エコ給湯は室内に設置できるの?
【1、設置する場所はどこがいいのか?】
ズバリ、お風呂の近くがいいでしょう。
貯湯タンクからでるお湯は距離が長ければ長いほど温度が下がるので、お風呂に近ければ近いほど節電効果があります。ですので、新築の現場でも水回りは北側に固めて、エコ給湯はお風呂のすぐ近くに設置する事がセオリーになってます。(水回りを北側に固めるのは、リフォームや修繕がしやすいという理由もあるみたいです)
【2、ヒートポンプはどこに設置するのか?】
『仮に』貯湯タンクを室内に置いたら、すぐ近くの外壁にヒートポンプを設置する必要があります。
イラストの様にヒートポンプは外気(二酸化炭素)を取入て、圧縮し水をお湯に温めてます。
ヒートポンプと貯湯タンクが離れたらその分、多くのエネルギー(電力)を必要としないといけないので可能な限り近くに設置しないといけません。
では、ヒートポンプと貯湯タンクを近づける条件①と貯湯タンクとお風呂を近づける条件②では、どっちが優先なのか?と疑問の返答は、
条件①のヒートポンプと貯湯タンクを近づけることが優先となります。
ヒートポンプと貯湯タンクの距離は約30cmが推奨されているからです。(因みに貯湯タンクからお風呂の距離は15m以内が推奨されています)
↑小難しいですよね…
【3、その際の工事費はどれくらい?】
その際という抽象的な表現ですみません。
貯湯タンクを室内に設置する場合の工事費と思ってください。
弊社のエコ給湯の標準工事が13万~となっています。併せて、貯湯タンクの設置空間の解体や外壁に穴あけ等を含めて28万~の工事費になってくるかと思います。
工事費以上に問題なのが、戸建てで築12年ほどお宅なら建てられた建設会社との保証関係がある為、弊社では工事が不可になる場合が多いかと思います。(外壁に穴をあける場合は、建築会社の想定する機密率(C値)を壊すためです)
また、2×4工法のご自宅でも同様です。2×4工法では壁で耐震を担保してますので、建築会社との相談の上でとなると思います。その際も保証上、弊社では施工は難しいと思います。
木造、2×4工法に限らずいずれのお宅でもいろいろな弊害が出てくるかと思います。
【まとめ】
今回の内容を客観的にみると、弊社ではこんな工事したくないよーに見えるかもしれません。ですが、いろいろ弊害があるんだなーと知っていただけるだけでも幸いです。
決して工事をしたくない、工事できないという訳ではないですが、いろんな解決方法があるので一緒に考えていきましょうーが弊社のスタンスです。
弊社には建築士はじめ職人等のプロ集団ですので、いろんな経験、知識の観点からご提案していきます。もし、室内に設置しないといけない場合であるならばぜひご相談していただければと思います。